
本記事では、千葉県の船橋駅や南船橋駅周辺の開発や建築を紹介していきます。
本記事の内容は動画でも紹介しています。
動画で見る

船橋駅の南口では、2028年の竣工に向けて、延べ約6万㎡規模の再開発が進んでいます。
南船橋駅周辺では、2024年に「LaLa arena TOKYO-BAY」が完成し、その前年の2023年には商業施設の「ららテラス TOKYO-BAY」が開業しています。
南船橋駅の南側には大規模な団地があり、駅近くでは近年マンションが増加しています。
また近年スケートリンクも開業し、大規模物流施設も建設され、南船橋駅周辺は街並みが大きく変わってきています。
JR・京成船橋駅周辺

JR船橋駅北口には、1977年に開業した東武百貨店船橋店があり、駅前のバスやタクシー乗り場の上部に歩行者デッキが広がっています。


歩行者デッキは、イトーヨーカドーやタワーマンションなどにも繋がっています。

JR船橋駅南口には、駅直結の複合施設が2018年に開業しました。
複合施設は、地下1階から地上5階がショッピングセンターの「シャポー南館」、地上6階から10階には「ホテルメッツ船橋」が入っています。

JR船橋駅と京成船橋駅のあいだには、2003年に竣工した複合ビル「船橋フェイス」があり、ロータリーを挟んで反対側では、再開発の工事が進んでいます。

プロジェクト名は「船橋市本町1丁目計画 新築工事」です。
かつて「西武船橋店本館」があった敷地に、高層ビルが建設される計画となっています。

向かい側のかつて西部船橋店ロフト館があった敷地では、船橋駅前プロジェクトが2023年に竣工し、大和ハウス工業による2つのオフィスビルが完成しています。

また、その隣にも地上6階建てのオフィスビル「レオセントラルスクエアⅢ」が2023年に竣工しました。

西武船橋店本館跡地で進んでいる「船橋市本町1丁目計画 新築工事」の建物は、延床面積約6万m2規模、地下1階・地上51階建て、高さ約193mとなります。
用途は677戸の共同住宅と、商業施設となります。

計画図によると、敷地東側が中層の建物となり、敷地西側が高層マンションとなるようです。

敷地南側は低層の建物となり、このようなイメージが公表されています。
低層建物には屋上広場が設けられ、建物前の地上レベルにも広場が設けられるイメージです。
船橋フェイスとの間には新たにペデストリアンデッキが整備される計画で、船橋駅と各施設の回遊性の向上が図られています。

船橋駅のホーム側から見ると、現在はこのようにオフィスビルが見えていて、この前に高層マンションが建設されます。
竣工は2028年3月の予定です。
南船橋駅周辺

南船橋駅の北側エリアでは、1950年に船橋競馬場が開場し、1955年には現在ららぽーとがある場所に船橋ヘルスセンターがオープンしました。

この頃は千葉県の東京湾の湾岸開発によって工業化が進み、船橋市に工場労働者が多く住むようになりました。
人口増加に対応するため、1960年以降に船橋市内では大型団地が建設され始めました。

現在の南船橋駅の南側では、駅がまだ開業していない頃の1969年に若松団地が建設されました。
その後、南船橋駅は1986年に開業しましたが、駅開業に先立ち1981年には、三井不動産により「ららぽーと船橋ショッピングセンター」が建設されました。

その後は、三井不動産が主導してこのエリアの開発を進めていき、今となっては三井不動産の施設が街を占拠し、南船橋駅周辺は「三井の街」と言えるほどになっていますね。
ららぽーとは1981年に開業し、その後はリニューアルによって変化してきています。

2013年には西館が建て替えられ、現在は北館の建て替え工事が進んでいます。

北館全体が2階建てから3階建てにスケールアップし、店舗数も拡大するようです。
Ⅰ期工事とⅡ期工事に分かれ、Ⅰ期工事は2025年秋に開業する予定となっています。

1993年には、三井不動産により世界最大の屋内型スキー場「ららぽーとスキードームSSWAS(ザウス)」がオープンしました。
今の時代では考えられないバブル期の建築で、総工費は約400億円、2002年には営業終了しています。

その後、建物は解体され、跡地にはイケアの国内第1号店となる店舗が2006年に完成しています。

イケアの近隣では、延床面積約15万㎡の大規模マンション「ワンダーベイシティSAZAN」が2007年に竣工しました。

その隣でも、マンションの「グランドホライゾントーキョーベイ」が2008年に竣工しています。
そして2010年代に入り、かつて船橋オートレース場などがあった敷地では、三井不動産により大規模物流施設の建設が進みました。

2016年には延床面積約20万㎡規模のMFLP船橋Ⅰが竣工しました。

その後、第2弾の延床面積約23万㎡規模のMFLP船橋Ⅱは2019年に竣工しました。

そして最後に延床面積約27万㎡規模のMFLP船橋Ⅲが2021年に竣工し、総延床面積は約70万㎡となる大規模物流施設が完成しています。
MFLP船橋の各施設は、物流インフラに必要不可欠な「空」「海」「陸」をテーマとしたデザインとなっています。
MFLP船橋Ⅰは「空」、MFLP船橋Ⅱは「海」をテーマに、内外装には青色系統の配色がされています。
集大成のMFLP船橋Ⅲは「陸」をテーマに、アースカラーや樹木をイメージした内外装となっています。
施設内にはラウンジや屋上テラス、カフェテリア、保育施設、フィットネスなども完備されていて、物流業務としての設備だけでなく、働き手に配慮した最先端の物流施設が完成しています。

MFLP船橋Ⅲの前には広大な緑地空間が開放され、子どもの遊び場としても賑わっています。

また緑地空間において、三井不動産アイスパーク船橋もオープンし、2面のアイススケートリンクを完備しています。

2020年代に入り、今度は南船橋駅前に「ららテラス TOKYO-BAY」が2023年に竣工しました。

2階建て低層のライフスタイル型商業施設で、南船橋駅から2階レベルのデッキで繋がっています。

東側には約5,000㎡の大規模広場も整備され、ゆとりある空間が連続していました。

そして2024年4月には、最新施設「LaLa arena TOKYO-BAY」が竣工しました。

バスケットボールBリーグに所属する千葉ジェッツがホームとして利用する、収容人数約1万人規模のアリーナとなります。
音楽ライブコンサートとしても利用され、こけら落としではMr.Childrenのライブツアーが開催されました。

延床面積は約3万1千㎡で、外観デザインは、船の航跡とジェット気流をイメージしたアルミパネルで躍動感を演出しているそうです。

内部はすり鉢型のボウルデザインとなっていて、中央には可動式の大型ビジョンが設置された最新のアリーナ設備です。
客席や天井、壁は黒に染まり、中央のコートが浮かび上がるように照らされます。

壁には一面に吸音材が貼られていて、この近くに立つと、吸音材の壁からは全く音が聞こえずに、片側の耳だけから音が聞こえるような体験がありました。
2010年代以降、大規模物流施設や商業施設、アリーナが完成し、2020年代は駅近くでマンションがさらに増えています。

2022年には「パークホームズLaLa南船橋ステーションプレミア」が竣工しました。

その近隣では2024年9月に「パークリュクス南船橋」が竣工しました。

そして2025年3月には「パークホームズ南船橋」が竣工し、駅周辺ではマンションが増えている状況です。

1969年に竣工した「若松二丁目住宅」は、築50年以上が経過し老朽化が進んでいるため、建て替え工事が行われる予定です。

南船橋駅の南側に広がる大規模団地で、UR賃貸住宅と分譲住宅が併存し、こちらの若松二丁目住宅のエリアが建て替え対象の敷地となります。
2024年1月に公表されたスケジュールによると、2025年6月に新築工事が着工し、2028年2月の完成を目指しています。
建て替え後は3棟の建物が整備され、総延床面積は約8万3千㎡規模となる計画です。

南船橋駅南東側では特別養護老人ホームや児童相談所の新築工事も進んでいます。

特別養護老人ホームは「ノテ南船橋」という施設名称で、2025年4月にオープンする予定となっています。

船橋市児童相談所は、2026年3月に完成する予定です。